「独身貴族」になるのは至難の業?独身貴族の特徴と生涯独身を貫くデメリットを解説!
自由で気ままな生活を送る「独身貴族」に憧れる人は多いでしょう。経済的な余裕や時間の自由が手に入る独身生活は、一見すると理想的に見えます。しかし、その華やかそうな生活の裏に悩みや不安はないのでしょうか。この記事では、独身貴族の特徴や生涯独身でいることのデメリット、結婚のメリットを詳しく解説します。「そろそろ独身貴族を卒業しようかな」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
独身貴族とは?
「独身貴族」は、結婚せずに自分の趣味やライフスタイルを楽しんでいる人を指す言葉で、1970年代後半ごろから使われるようになったという説があります。当時は、結婚や子育てといった制約がなく、時間やお金を自由に使える独身の男性を指す言葉でした。昨今では、男女ともに晩婚化が進んでいることもあり、性別に関係なく、自分のために時間やお金を自由に費やす独身者、という意味で使われています。
独身貴族の特徴
独身貴族とは具体的にどんな人を指すのでしょうか。その特徴をまとめてみました。
意図的に独身を選んでいる
独身貴族の特徴としてまず挙げられるのが、自分の意思で結婚を選ばずにあえて独り身を続けている、という点です。つまり、「結婚をしたいのにできない」のではなく、「結婚したくない」という人たちです。理由は様々ですが、「自分の自由な時間を大切にしたい」「人間関係に縛られたくない」「一人でいるほうが気楽」という人が多いでしょう。また、過去の恋愛経験や幼少期の家庭環境などを通して、結婚に対して否定的なイメージを持っている人もいるかもしれません。いずれにしても、「自ら選んで独身を貫いている」という点が、独身貴族の特徴と言えます。
お金に余裕がある
「貴族」という言葉が付いていることからもわかるように、経済的に余裕があることも、独身貴族の特徴と言えます。独身貴族には、自分の好きなことにお金を費やせるだけの十分な収入源があります。独身貴族と呼ばれる人は、自分の趣味にお金を惜しまず投じたり、高級レストランでの食事を楽しんだり、国内外の旅行に頻繁に出かけたりするだけの余裕があり、周りからも羨望のまなざしを向けられます。
時間とお金を自分のために使いたいと思っている
独身貴族の最大のメリットと言えば、時間やお金を自由に使えることでしょう。結婚して家庭を持つと、家族のために多くの時間とお金を割くことになります。独身貴族の中には、その点を結婚のデメリットと捉え、あえて独身を貫いている人もいます。
独身貴族になれるのは実はほんの一部
このような特徴を持つ「独身貴族」。映画やドラマでも、自由気ままな生活を送る独身貴族が描かれることがあり、華やかな印象を強く持っている方もいるかもしれません。しかし、近年の社会・経済的状況を踏まえると、実際に独身貴族と呼ばれるほど豊かな生活を送れる人はほんの一握りでしょう。年代別の貯蓄額に関するデータを見ると、30代の独身者の貯蓄額の平均は494万円ですが、中央値は75万円です(※1)。平均値と中央値でこれだけ違うのは、経済格差が大きいからです。つまり、経済的に豊かな人もいる一方で、収入を貯蓄にまわすことが難しい人がかなりいる、ということです。物価や税負担が上昇する昨今では、独身を選んだからと言って、自由にすべてのお金が使える、必ずしも裕福な生活を送れる、というわけではないようです。むしろ経済的な不安を抱えているからこそ、結婚という選択肢を取らないという人も一定数います。生涯未婚率は上昇していても、必ずしも独身貴族が増えているとは言えないのが、今の日本のようです。
※1:https://www.mizuhobank.co.jp/academy/20230901_2/index.html
独身貴族も楽しいことばかりじゃない!「生涯独身」のデメリット
さらに、「生涯独身」を貫くことには次のようなデメリットもあります。
孤独を感じることがある
自由で快適に見える独身生活ですが、孤独を感じる瞬間も少なくありません。特に周囲が次々に結婚したり、子どもを持つようになったりすると、自分だけが取り残されたように感じるかもしれません。また、体調不良などで「誰かに看病してほしい」「助けてほしい」と思っても、独身だと一人で対処しなければならないことがあります。あえて独身でいることを選んでいる人であっても、ふとしたときに孤独感や寂しさを感じることはあるでしょう。
周囲(親、親戚など)を心配させる可能性がある
価値観の多様化によって、かつてに比べ生涯独身を貫くことは珍しくなくなっています。実際、生涯未婚率に関する調査(※2)でも、男性の約3割、女性の約2割が生涯独身という結果が出ています。そのため、自分自身では「独身貴族は珍しいことではない」と思うかもしれませんが、親や親戚が同じ価値観を持っているとは限りません。特に年齢を重ねるにつれ、「将来はどうするのか」「老後は一人で大丈夫なのか」といった不安を抱かれることが増えていきます。親が高齢になると、「子どもに幸せな家庭を持ってほしい」と願う気持ちが強くなり、期待に応えられないことに対して、心苦しさを感じることが増えるかもしれません。
※2:https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html
老後の生活に不安を抱える
若いうちは独身生活を楽しむことができますが、老後のことを考えると不安が募るものです。特に、老後資金が確保できていなかったり、病気になった時に頼る人がいなかったりすると、将来の生活に大きな不安を抱えることになります。日本には公的な支援制度がありますが、実際に支えてくれる家族がいないことは、独身者の大きなデメリットとも言えます。
親の介護を独りで背負う可能性がある
両親が高齢になると、介護が必要になるケースが増えてきます。結婚している場合は、配偶者と協力して介護を分担できますが、独身の場合はその負担を一人で背負うことになりかねません。もちろん兄弟姉妹がいれば一緒に助け合うこともできますが、それが難しいこともあるでしょう。場合によっては「独身なんだから、親の介護はお願い」なんて言われてしまう可能性も。介護の負担は想像以上に大きいものです。仕事との両立、精神的・肉体的な負担、さらに介護費用の問題などを独りで背負うことは、たやすいことではありません。
独身貴族になりたい人も知っておくべき結婚のメリット
このように、生涯独身でいることのデメリットはたくさんあります。「とは言え、結婚は大変そうだし、自由がない」と思っている方がいるかもしれませんが、結婚には次のようなたくさんのメリットがあります。
精神的な安心感を得られる
パートナーは、人生において精神的な支えとなります。自分一人では乗り越えられない壁に直面したときに、支え合える存在がいる、自分を理解し支えてくれる人がいる、という安心感は、日々の生活において大きな心の拠り所となるでしょう。
自分が弱った時に支えてもらえる
一生において病気になったり、精神的に不安定になったりする可能性は誰もが持っています。自分が弱った時にパートナーがそばにいてくれれば、実際に助けてもらうことができます。病気の時には看病してもらえたり、働けなくなった時には経済的な支えになってもらえたりするでしょう。これは、独身では得られない大きな支えです。
経済的に安定する
独身生活を選んでいる人の中には、結婚することでお金を自由に使うことができなくなる、と考える方がいるでしょう。けれども、共働きの家庭が増えている昨今、二人で家計を支えることによって、経済的な負担が軽減するケースもあります。たとえば、家賃や光熱費などの生活費を分担すれば、一人当たりの負担は軽くなります。また、家庭を持つことで貯蓄に対する意識も高まります。独身だと自分一人のため「好きに使ってもいいや」という意識が働きやすいのですが、家庭を持つとそうはいきません。それをデメリットと感じる人もいますが、貯蓄に対する知識を身につけ、将来の資産計画を立てるチャンスと捉えることもできます。こうして得た知識や財産は、結果として将来の安定的な経済基盤につながります。
親に安心してもらえる
子どもが結婚することで、安心する親は多いでしょう。特に、親世代にとっては「子どもが家庭を持ち、幸せに暮らしている」という事実は大きな喜びです。親が年老いていく中で、自分のことを心配させないようにすることは、親孝行の一つとも言えます。
新たな価値観、世界が広がる
人生を共にするパートナーとの生活は、新しい価値観や考え方を見つけるきっかけとなります。それぞれが異なる環境で育ち、異なる経験をしているため、二人で一緒に生活していると、意見の食い違いが起こることもあるでしょう。しかし、それはネガティブなことではありません。新しい視点や価値観を発見する機会となりますし、お互いに歩み寄ることで、より良い答えが見つかることもあります。また、独身時代には「パートナーや子どもに時間をとられるのが嫌」と思っていた人でも、実際に結婚したり子どもを持ったりすることで、その時間がかけがいのないものになることもあります。自分の新たな一面を知ることができ、成長する機会にもなります。
まとめ:独身貴族を卒業しようかなと思ったら結婚相談所に相談してみよう
独身貴族として自由で快適な生活を楽しむことは魅力的ですが、一方で老後への不安や孤独感などのデメリットも無視できません。自分一人で生きることに自信があり、全ての責任を引き受けられるならば、独身生活は良い選択かもしれません。しかし、ふとした瞬間に「将来このままで良いのか」と不安を感じたり、誰かと一緒に人生を歩んでいきたいと思ったりすることがあるでしょう。そんなときは、結婚相談所に相談してみるのも一つの選択肢です。結婚相談所は、プロのカウンセラーがあなたの希望や不安をじっくり聞き、理想のお相手探しをサポートします。さらに、婚活を成功させるための実践的なアドバイスも受けられるため、婚活初心者でも安心です。
独身貴族を卒業して結婚を視野に入れることで、新たな人生のステージに進むチャンスが広がります。結婚は一つの選択肢に過ぎませんが、自分のライフプランに合ったベストな選択をするために、プロのアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
まとめ(要点)
- 独身貴族は、自由な時間と経済的な余裕を持つ独身者で、自分の意思で結婚を選ばずにいる人たちを指す。
- 経済的に余裕があり、趣味や旅行にお金を自由に使える一方で、実際に豊かな生活を送れる人は一部に限られる。
- 一生独身を貫くことには、孤独感や将来の不安、親の介護を独りで背負う負担や、親を安心させられないことへの心苦しさなど、様々なデメリットが伴う。
- 結婚には精神的な支えや経済的な安定、新たな価値観の発見など、多くのメリットがある。
- 将来に不安を感じたときは、結婚相談所のサポートを活用するのも一つの選択肢である。