結婚相手の年齢差はどれくらいがベスト?年の差婚・同い年婚の特徴を解説
「結婚相手は年上がいい」「同い年の相手と結婚したい」など一度は考えたことがありませんか?また、相手と年の差があるときや、反対に年の差がない場合のメリットやデメリットが気になることもあるでしょう。
この記事では、男女それぞれどのくらいの年齢差を求めており、実際の夫婦の年齢差はどれくらいなのかデータを基に解説します。
さらに年の差婚・同い年婚のメリットデメリットもそれぞれお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
結婚するなら年齢差はどのくらいがベスト?
世間の男女が理想とする結婚相手との年齢差はどのくらいでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した「第15回出生動向基本調査」の「未婚者が希望する結婚相手との年齢差の構成」の結果を見ていきましょう。(※1)
【独身男性の場合】
【独身女性の場合】
上記の通り、男性は同い年希望の人が最も多く、全体の41.8%を占めています。一方、女性は1〜2歳年上の希望が最も多く29.6%、次いで同い年希望が28.4%となっています。
(※1)参考URL:第15回出生動向基本調査 独身者調査の結果概要:3.希望の結婚像(国立社会保障・人口問題研究所)
実際に多い男女の結婚年齢差は?
それでは、実際に結婚したカップルの年齢差を見ていきましょう。
厚生労働省の2019年人口動態調査における「初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率」のデータをご紹介します。(※2)
妻が年上の総数 24.2%
●妻が4歳以上年上 6.4%
●妻が3歳年上 3.1%
●妻が2歳年上 4.8%
●妻が1歳年上 9.8%
夫妻が同年齢 21%
夫が年上の総数 54.9%
●夫が1歳年上 13.6%
●夫が2歳年上 9.2%
●夫が3歳年上 7.2%
●夫が4歳年上 5.7%
●夫が5歳年上 4.5%
●夫が6歳年上 3.5%
●夫が7歳以上年上 11.2%
上記の通り、実際に多い男女の結婚年齢差は、同年齢が21%、次いで夫が1歳年上の13.6%となっています。
一方で、女性が4歳以上年上の場合は6.4%、夫が7歳以上年上の場合は11.2%と、いわゆる『年の差婚』も一定数いることが分かります。
(※2)参考URL:初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率(厚生労働省)
年の差婚のメリット
男女に年の差がある『年の差婚』のメリットをみていきましょう。
お互いの違いを楽しめる
年の差婚では、お互いの違いを楽しむことができます。
年の差があると、育ってきた環境が違うため、新しい発見があるでしょう。好きな食べ物や音楽などの趣味の幅が広がったり、興味が増えたりします。反対に年の差があっても共通する話題を見つけたときは喜びが増えるでしょう。
自分にはない新しい知見が入ることで、考え方がより豊かになったり物事を別の視点でみたりすることができたりします。
穏やかに過ごせる
性格によっても異なりますが、年の差があることで穏やかに過ごせるでしょう。
年の差があることで、はじめから「相手は自分とは違う」「意見が違って当然」と受け入れられているので、余計な衝突を防ぐことができる場合があります。
相手が年上だと自分がイライラしているときも落ち着いて支えてくれるでしょう。また、年下の相手からは、自分にはない柔軟な発想でフォローしてくれることもあります。
仕事で疲れて帰ってきたときに、家庭で喧嘩をするのは心身ともに負担がかかります。年の差があると穏やかで心地よい家庭を築くことができるでしょう。
年の差があるからこそ頼りになる
年上・年下ともに、年の差があるからこそ頼りになる場面があります。
例えば自分より相手が年上の場合、さまざまな経験を積んでいるため困ったときも経験を基にアドバイスしてくれるでしょう。ほかにも、自分より年下の場合は体力があることも多いため家事や育児を安心してお願いできます。
また、経済面においても年の差がメリットになることがあります。
自分より年上の場合は、結婚当初の子ども費やマイホーム資金などお金がかかる時期にも経済的に余裕が持てるでしょう。反対に相手が年下の場合は、自分よりも定年までの期間が長いため、安心して子どもの進学費用や定年後を考えることができます。
年の差婚のデメリット
年の差婚にはメリットがある反面、年の差婚ならではのデメリットもあります。将来のことや相手との関係性を考え、話し合うことが大切でしょう。
価値観や性格が合わない
年の差があるが故に、価値観や性格が合わないことがあります。
不景気の経験やゆとり世代など社会情勢によって価値観が違っていることがあります。お金の面では、給料が多い年上の相手の金銭感覚についていけなかったり、反対に年下の相手のお金の使い道が理解できないといったことがあるでしょう。
いわゆるジェネレーションギャップという言葉があるように、世代間で興味や関心、考え方が異なる場合があり、自分の趣味や関心ごとに理解を得られないことや、一緒に流行を楽しめない場合があります。
そのため、長く一緒にいると考え方の違いから不満が生じることもあるといえます。
上下関係ができる
年の差があると、対等に見れずにどうしても上下関係ができてしまう場合があります。
例えば、男性が年上の場合は男性がリードしてくれて頼れる反面、女性が意見できなかったり、男性に甘えて依存してしまうことがあります。
女性が年上の場合は、年下の夫のことが気になってしまい母親のようにあれこれ世話を焼いてしまうことがあるでしょう。そのため、男性が甘えてしまったり、年上の妻からの干渉を窮屈に感じてしまうことがあります。
ライフプランに影響が出る
理想としているライフプランに影響が出ることも考えられます。
相手が年上の場合、相手の両親、さらには相手の介護の問題がすぐに発生します。子育てと介護が同時期に発生することも考えられるでしょう。また、子どもの進学と相手の定年が重なってしまうことがあります。
多くの企業では年齢や勤続年数によって給与が上がっていく場合が多いため、相手が年下だと初任給が低く、出産や子育て時期の生活が苦しい場合があるでしょう。
自分より年上の相手と合う人の特徴
年上の相手が合う人はどのような人でしょうか?
性格や考え方などの特徴を紹介します。
価値観を受け入れられる
相手の価値観を尊重でき、違いを受け入れられる人は、年上の相手と合うといえます。
年齢が違うと考え方が違ったり、自分が知らないこともあるでしょう。「古い考え」「興味ない」と否定せずに「そういう考えもあるんだ」「知りたい」と好奇心を持って歩み寄ることが求められます。
常識やマナーが分かっている
相手が年上の場合、友人や職場など交友関係も年上になる場合があるため、常識やマナーが必要になります。
挨拶がしっかりできる、敬語が話せる、格式高い食事の場面でもマナーが分かっている、季節のやり取りなどを知っているといった人付き合いにおいて欠かせない常識があると相手が安心して周りに紹介できます。
相手のリードに合わせられる
良い意味で受け身の人は、自分より年上の人が合うでしょう。
自分の主張が強すぎると、相手がリードしてくれることに対して反発してしまい、相手が困惑してしまいます。相手のリードを受け入れて素直に喜べる人は年上の相手と合うでしょう。
遠慮しすぎず上手に甘えられる
年上の相手を敬いつつも、遠慮しすぎず上手に甘えられる人は年上の相手と合うといえます。
相手に遠慮しすぎると夫婦の関係に上下が生まれてしまったり、関係を深められなかったりします。相手のプライドを傷つけないようにしながらも、自分の意見が言えたり上手く甘えられたりする人が向いています。
理想と違うライフプランも受け入れられる
自分が思い描いていたライフプランと違っていても受け入れられ、周りと比較することなく結婚生活を楽しめる人は年上の相手と合うでしょう。
子どもの有無をはじめ、早い段階から介護が始まったり、相手が定年退職を迎えて収入が途絶えたりする場合があります。そのため、自分の周りの夫婦とは異なる結婚生活になることも覚悟できる人が求められます。
自分より年下の相手と合う人の特徴
反対に、自分より年下の相手と合う人の特徴をみていきましょう。
相手を受容できる
年下の相手を受容できることが求められます。
自分より年下の相手の場合、まだ人生経験が浅く知らないことも多いものです。そのため、相手の目線にあわせて物事を見ることができたり、できないことがある相手を受け入れる器が求められます。
柔軟性がある
自分より年下の相手と合う人は、若者についていける柔軟性がある人です。
具体的には、若者とのコミュニケーションに臆せず、年齢を重ねていても感覚が若い人です。また、世代によってジェンダーへの価値観も異なりますので、「男だから」「女だから」といった男性・女性の性差による固定観念がなく、協力し合える人が求められます。
精神面・経済面で自立している
相手が年下の場合は、自分が精神面・経済面で自立していることが大切です。
働き始めて年数が浅いと給与が低く、男女関わらず自分が大黒柱になることがあります。また、相手を頼ることができず、自分が支えていく場面もあるでしょう。そのため、自立して相手に依存しない人が向いているといえます。
年齢差をコンプレックスに感じない
不必要に年齢差をコンプレックスに感じない人は年下の相手と合います。
相手が年下の場合、自分の方が先に年齢を重ねることによる変化が生じます。ほかにも、子どもの行事や相手の同僚に会った時などに、周りの人が若く見えることもあるでしょう。自分の年齢を受け入れ、周りと比べないことが求められます。
同じ歳や近い年齢の相手との結婚は?
年の差婚ではなく、自分と同じ歳や近い年齢の相手と結婚した場合の特徴を、メリットやデメリットも含めて説明します。
共有できる
年齢が近いと関心ごとや価値観が近いため、相手と共有できることが多くなります。
一緒に流行のものに取り組んだり、ドラマやゲームなども楽しめるでしょう。年齢が近いと仕事上の立場も似ている場合があるため、悩みの相談がしやすいメリットもあります。
ほかにも、昔流行ったことなど過去の話も一緒に楽しめるため、懐かしい気持ちを共有できます。
上下関係がない
なんでも言い合える友達のような関係性のため、上下関係がなく対等に接することができ、居心地良く過ごせるでしょう。
相手に遠慮せず、自分の主張を正直に伝えやすくなります。子どものことやマイホームなど大きな決断のときもお互いが満足できるまで話せるでしょう。
一方、上下関係がないため何でも言い合ってしまい喧嘩に発展しやすいことがあるでしょう。ほかにも、対等に感じるからこそ「同じ年なのに相手はなんでできないの?」と仕事や子育て、家事などにおいて相手のことが気になってしまう場合もあります。
協力し合える関係
同い年の場合は、協力し合える関係がつくれます。
どちらかに依存することなく、困難を乗り越える戦友のように子育てや家庭のことを2人で協力し合うことができるでしょう。
一方、困難を2人で乗り越える必要があるため、頼りたいときに頼れない場合があります。ほかにも、同い年の場合は相手も自分と同じ経済状況の場合がほとんどのため、2人で協力して家計を支える必要もあります。
年をとるタイミングが一緒
年をとるタイミングが一緒のため、一緒に人生を楽しめるでしょう。
自分と同じように相手も年を重ねるので、お互いの加齢を受け入れやすいといえます。ほかにも、ほぼ同時期に定年退職を迎えるため、定年後に一緒に旅行や趣味を楽しめるでしょう。
一方で、ほぼ同時期にお互いが定年を迎えて一気に収入が減ってしまったり、同い年の場合はお互いの両親の年齢も近いことが多いため、一気に介護の問題が発生したりします。
まとめ
年の差のベストな年の差について解説いたしました。
データの通り、年上・年下・同い年とさまざまな結婚の形があります。
年の差婚も同い年婚もそれぞれメリットがある反面デメリットもあり、結局は自分や相手次第によってベスト結婚は異なります。
「絶対にこの年齢」と決めつけず、柔軟に相手を見てみるといいですね。
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