結婚とは何か?結婚に悩む人が知っておくべき7つのメリット

「恋人との結婚を考えられない」
「今の関係性で満足している」
「既婚者から聞く結婚のイメージが良くない」
など、結婚に対していいイメージを持ってない方も多いのではないでしょうか。

特に、一人でも十分にお金があったり、趣味や仕事で生活が充実している方は結婚に対して前向きにはなれないかもしれません。

この記事では、結婚とは何か、現代の結婚観、結婚することで得られることについて、深堀してお伝えします。
結婚する意味が分からない、結婚とは何なのか‥。と思う方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

そもそも「結婚」とは何か?

「結婚」は、当然夫婦になることを指しますが、そもそも結婚とは何なのか、法律的な部分も含めて解説します。

結婚とは、”男女間で婚姻関係を結ぶこと”です。これによって社会的、法的に夫婦と認められます。また、法的に結婚が認められることで、夫婦間には負担すべき義務が生じます。

例えば、民法750条に「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。」というものがあります。これは、結婚したら夫または妻の姓、どちらかが移行しなければならない。ということです。
2022年現在ではまだ夫婦別姓は認められておらず、どちらかの姓を名乗ることが法律で決められています。

また、民法760条にある「夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する。」というものがありますが、これは分かりやすく言うと、夫婦生活で生じる費用に関して、収入が多い方の配偶者は、収入が低い方の配偶者よりも多く負担する義務がある、ということです。

この他、民法762条2項にある夫婦のどちらかが得た財産は「共有財産ではない」という反証がない限り、共有財産として取り扱うことになる、など婚姻に関しての取り決めが法律で決められています。

参照:e-Govポータル(https://www.e-gov.go.jp

 

結婚に対して悪いイメージがあるのはなぜ?

結婚したくない、または結婚する必要がない、と思う理由の一つに結婚に対してのイメージが悪いことが挙げられると思います。
幸せの象徴とも言える「結婚」に、なぜ悪いイメージがついてしまったのでしょうか。
ここでは考えられる理由を3つ挙げてみました。

 

結婚した人が幸せじゃなさそうに感じる

結婚している友人と集まるとパートナーへの不満で話が盛り上がったり、結婚した家族が離婚してしまったのを目の当たりにすることもあるでしょう。

また、最近はSNSの利用者も増え、結婚生活の不満や育児の大変さを発信する方も多いです。そういった投稿を見て「結婚したのに幸せそうじゃない…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省の令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況によると、令和元年の離婚件数は約20万8千人にものぼります。これは統計を始めた昭和22年からはおよそ2.5倍もの増加となっています。
こういったデータからも分かるように、結婚したからといって幸せになれるとは限らないこと、もしかしたら今よりも不幸になってしまうかもしれない…と感じる方が多いのかもしれません。

しかし、結婚して幸せに暮らしている夫婦はたくさんいます。幸せな夫婦生活はSNSでは露出しにくかったり、友人間で惚気を言うのははばかられる、というような日本人特有の気質もあるでしょう。

結婚して不幸そうな人の話よりも、意識してSNSでも幸せな投稿をしている人をフォローしたり、幸せそうな人の話を聞いたりすると、結婚へのイメージも変わってくるかもしれません。

 

自由がなくなる

結婚すると、一人だけの生活ではなくなります。今まで誰に断ることもなく行っていた飲み会や友人との予定も、家族に断りを入れたり、予定を合わせる必要が出てくるでしょう。

また、時間的な部分だけではなく、金銭的にも自由度が低くなるイメージがあると思います。
お小遣い制であれば、自分で稼いだお金を自由に使うことができず、ストレスが溜まりそうだと感じる方も多いかもしれません。

しかし、結婚したからこそ自由だと感じる方もいます。

独身の頃は、苦手なことでも一人でしなければいけなかったのが、夫婦でいればお互いの苦手を補い合えるでしょう。

また、共働きであれば金銭的な余裕もでき、夢のマイホームを持てたり、支えてくれる人がいるからこそ転職も決意できたりと、夫婦で支え合うことができれば、結婚して時間的金銭的自由がなくても違う部分で自由度が上がる、と考えることもできます。

 

「結婚とは忍耐だ」と言われることが多い

既婚者の方に「結婚とは?」と聞くと「忍耐だ」「我慢だ」と返された経験はないでしょうか?
結婚生活は他人と他人が一緒に暮らすため、楽しいことばかりではなく様々な苦難が待ち受けています。

結婚前にはお互い好かれるために努力していますが、一緒に生活を始めると常にそのままでいられないでしょう。生活を共にすると結婚前には見えなかった、生活習慣や常識、癖なども気になってくるかもしれません。

結婚生活が夫婦どちらか、または互いの「忍耐」によって成り立っている夫婦も確かにいるでしょう。もちろん結婚生活において忍耐や我慢は必要です。しかし、それだけでは結婚生活は苦しいものになってしまいます。

お互いが「好きな人だから喜ばせたい」「好きな人だから安心させてあげたい」というように、思いやりを持って暮らしていれば苦難よりも幸せが上回ります。

 

現代の結婚観について

昔は「女性は家庭を守り、男性が働きに出る」のが当たり前でした。女性は子を産み育て、家の後継をつくるためにお見合い結婚をしたり、中には政略結婚と言われるようなものもありました。

しかし、恋愛結婚が主流となってきた現代は結婚観が大きく変わってきています。
女性の社会進出が進み、ライフスタイルが多様化してきたことも、結婚観が大きく変わってきた要因の一つでしょう。

昔は当たり前だった”結婚したら寿退社”という価値観も少なくなってきたのではないでしょうか。

また、籍を入れない状態で一緒に連れ添う「事実婚」や、普段は別々に暮らして会いたいときに会う「通い婚」、単身赴任などで週末だけ家族で過ごす「週末婚」というように、結婚の価値観も多様化しています。

「結婚しなくても一緒に暮らすだけでいい」
「結婚しても付き合っていたころのような距離感で」
「単身赴任にはついていかず、週末だけ会う」

など、夫婦それぞれが自立している形で過ごす人も増え、結婚の形が大きく変わってきています。

 

結婚するメリットは?

ここからはこの記事で一番お伝えしたい「結婚することで得られる幸せやメリット」について解説したいと思います。

結婚に悪いイメージを持っている方は、結婚のメリットに目を向けてみると、印象が変わってくるかもしれません。
それでは結婚のメリットを7つ、解説します。

 

好きな人と毎日一緒にいられる

恋人同士だった頃は、デートの後別々の家に帰らなければいけません。同棲すればその寂しさは埋められるかもしれませんが、結婚することでよりその結びつきは強くなります。

また、恋人同士の頃は「別の人を好きになったらどうしよう」「別れることになったら…」という不安が常にありますが、結婚すると法的な効力もあるため簡単に別れることもできないでしょう。

好きな人の隣で朝起きて、同じ朝ご飯を食べ、仕事から疲れて帰ってきたら家に好きな人がいてくれることは想像以上に嬉しいものです。

 

家族が増える喜びを感じられる

結婚するとパートナーに加えて、パートナーの家族、また子どもが増えることも考えられます。

嬉しいことは共に喜び、悲しいことは分け合い、辛い苦難も家族がいれば乗り越えられたりします。一人ではできなかったことが、夫婦であれば、家族がいればできる、ということも。

家族が増えることで、一人の時には感じられなかった喜びを感じられ、何気ない日常に幸せを感じる瞬間が増えるでしょう。

 

子どもを育てられる

結婚したら子どもが欲しいと考える夫婦も多いでしょう。子どもが欲しいから結婚したいと考える方もいるかもしれません。

一方で、結婚はしたけど子どもは産まないという選択をする夫婦も増えています。また、結婚したからといって必ず子宝に恵まれるとも限りません。

ですが、結婚することで子育てという、人生をかけた大仕事を任される可能性があるのです。子育てはこれまでの常識を覆し、新たな世界を見せてくれます。
生涯夫婦の宝となる子を、共に育てることで夫婦の絆も深まるでしょう。

 

経済的に安定する

今は共働き世帯がスタンダードになりつつあります。女性の社会進出が進み、結婚後も仕事を続ける女性が増えてきました。
給料も思ったように上がらない時代、夫婦二人で働いて家計を支えることで、経済的な余裕が生まれます。

お互い一人暮らしだと、家賃や光熱費がかかったり、食材も余ってしまったりと、経済面での負担が大きいです。結婚して一緒に暮らすようになれば節約がしやすく、貯金も貯まりやすいでしょう。

また、病気やけがでどちらかが働けなくなった時にも支え合えるのも大きなメリットです。

 

安心感が得られる

仕事で落ち込んで元気が出ない、体調が悪くて辛い、人間関係がうまくいかず落ち込んでいる、そんな時も共に生活するパートナーがいれば安心して甘えることができます。

また、仕事から帰ると家に誰かがいてくれる、というのは想像以上に安心感が得られます。
自分を心配してくれる人がいてくれると、仕事も頑張れるものです。

 

公的な補助が受けられる

結婚したら、どちらかの扶養に入るということもよくあるでしょう。扶養に入ることで控除が受けられたり、会社から扶養手当が支給される場合もあります。

また、出産時には出産手当金が出たり、自治体によっては出産するごとにお祝い金が出るところもあります。

育児が始まれば子どもの医療費や保育園にかかる費用、おむつ代などを補助してくれる自治体もあるため、子どもを産む前に自分の住んでいる地域はどんな補助があるのか確認しておくとよいでしょう。

加えて、日本では婚姻関係にあることで保障される制度が多いです。例えば夫婦のどちらかに不測の事態が起こった時に婚姻関係がないと分かれば、保障ができません。

結婚するということは、社会的に相手を守ることができる、というメリットもあるのです。

 

一人の時より世界が広がる

一人ではできなかった苦手なことや、目が向かなかったこともパートナーがいることで挑戦する機会が持てます。

苦手な運動を二人で始めてみたり、一人では勇気が出なかった海外旅行も二人なら安心して行けるかもしれません。
些細なことかもしれませんが、これが結婚の醍醐味です。

また、一人だけよりも二人の価値観や考え方が合わさることで、これまで見えなかった世界が見えたり、人生の選択肢も増えていきます。

 

結婚とは何か、改めて考えて結婚に向き合ってみよう

今は女性もキャリアを築く時代です。必ずしも結婚することが幸せではなく、自由に人生を選べるようになりました。
ですが、こんな時代だからこそ改めて自分の人生に向き合っていただきたいのです。結婚は、あなたの人生を大きく変えます。

結婚とは何なのか、一般的な答えをこの記事では述べてきましたが、人によってその答えは変わってくるでしょう。

例えば苦難が多い結婚生活だったとしても、それも人生の糧になり、得るものは大きいはずです。一方幸せな結婚生活の中には、知られざる夫婦の努力があり、愛や思いやりがあります。

独身は自由で、煩わしさはないかもしれません。しかし、結婚することで独身時代には知ることのできなかった喜びや悲しみを感じられます。世界が広がり今まで知らなかった自分を知ることができるでしょう。

そしてこうして得た経験によって、人生がより豊かに彩のあるものになるのです。