再婚を目指す方の中には、子供を育てるシングルマザーやシングルファザーもいらっしゃるでしょう。

子連れ再婚では、子供への影響や子供とお相手との関係、場合によってはお相手の子供と仲良くできるかなどの課題をクリアすることが大切です。

この記事では、子連れ再婚を目指す方の不安を解消するために、お相手選びで気をつけたいことや両者での決めごと、子供への配慮の仕方など、幸せな再婚に向けての具体的なポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

子連れ再婚を考える際に心配なこと  

子連れ再婚を考える際には、次のような心配事が出てくることが多いでしょう。

 

子供とお相手との関係性

まずはじめに、子供とお相手との関係性について悩む方が多いでしょう。

例えば、子供が成長して物心がついてからの再婚となると、お相手に懐かないこともありえます。また、一見お相手に懐いているように見えても、本人が無理をしている可能性もあります。

子供は、家族の形が変わることに敏感になる場合が多いです。再婚によって、慣れない環境での生活や、再婚相手という知らない大人と同居することは、多少なりとも子供のストレスとなります。ほかにも再婚相手の登場によって、子供は親を奪われたような気持ちを感じることもあるでしょう。

お相手も、子供との接し方が分からず、なかなか関係が深まらないことがあります。

子連れ再婚の場合は、あなたとお相手だけではなく、子供のケアに関して時間をかけて考えることが大切です。

 

価値観や生活習慣の違い

再婚を考える際、お相手との価値観や生活習慣の違いについて、不安を感じることもあるでしょう。

家事など衣食住の問題はもとより、再婚相手と子供の教育について価値観の違いが生じることもあります。そんな「違い」が生じるたびに、どちらかがお相手に合わせたり、お互い歩み寄る必要があるでしょう。

さらに、金銭感覚の違いも心配ごとのひとつです。お金の使い方が違うと口論となってしまったり、結婚生活の継続が難しくなることがあります。

 

養子縁組の有無

再婚後に養子縁組を行うかどうかも、子連れ再婚で悩む問題のひとつです。

養子縁組をした場合は、実の子と同じ扱いになり、再婚相手に扶養義務が発生します。法的には再婚相手が親となるため、実親からの養育費の支払いがあった場合、それがなくなる可能性があります。さらに、どちらかが再婚相手の苗字に変わることもあるため、周囲の目が気になることもあるでしょう。

養子縁組によって前の親と子供の関係性や、子供の相続権なども変化するため、考慮する必要があるでしょう。

 

お相手の両親の反対

子連れ再婚では、お相手の両親から反対される可能性があります。

お相手のご両親は、わが子が再婚と同時に親になることへの心配や、いきなり孫ができることへの戸惑いを感じて反対することもあるでしょう。

ご両親の反対を押し切って再婚を進めると、親戚付き合いが難しくなってしまうほか、「認められないまま結婚した」と、心のどこかにしこりが残り続けてしまう可能性があり、ご両親との良好な関係も築きづらくなることもあります。

 

子連れ再婚でお相手を選ぶための6つのポイント

子連れ再婚では、お相手選びも重要です。お付き合い中は気にならないことも、再婚して一緒に暮らすことで気になってくる場合があるからです。

再び幸せな将来へ向かうために、子連れ再婚でお相手を選ぶときのポイントをご紹介します。

 

①対等なコミュニケーションができるか

真剣に話し合いができて、コミュニケーションがとれる相手が良いでしょう。

話し合いを重ねたり、悩みを相談したりと、家族関係を築くためにはコミュニケーションが欠かせません。子連れ再婚の場合は特に、子供のことなどを話し合う機会が多くなるでしょう。

対等なコミュニケーションが取れるお相手なら、たとえ喧嘩や言い合いになっても関係修復を図りやすいといえます。歩み寄って意思疎通ができるお相手が適しているでしょう。

 

②性格

再婚相手は、何よりも性格第一で選びましょう。

性格によっては、一緒に生活することが困難な場合や、子供にも影響が及ぶようなこともあります。結婚をきっかけに性格が180度変わるようなことはないため、お付き合いの時から見極める必要があるでしょう。

良好な結婚生活のためには、対等な関係が築けるお相手を選ぶことが求められます。お相手の性格について不安がある場合は、友人や両親など第三者に相談し意見を聞いてみましょう。

 

③再婚相手の家族構成

再婚相手の家族構成も確認しておきましょう。

もし、再婚相手にも子供がいる場合、結婚と同時に家族の数が増えることになります。お互いの子供が暮らしやすいと思える環境を整える必要があります。ほかにも、再婚と同時、もしくは将来的に、義両親と同居する必要性があるかも確認しておきましょう。

お相手といくら相性が良くても、子供が義両親など他の家族との折り合いが悪いと、結婚後にストレスとなってしまいます。再婚を考える場合、事前にお相手の家族と会う機会を設けて、子供も義両親とのコミュニケーションが取り易いように配慮しておくと良いでしょう。

 

④生活習慣が合うか

生活習慣が合うかどうかもお相手選びで大切なポイントです。

人によって生活習慣は異なるものですが、あまりにもライフスタイルが違っていると、結婚後の関係構築が難しくなってしまいます。特に、一方が夜型の生活が多い、仕事が忙しくなかなか家に帰れない、飲み歩きが趣味などの場合、すれ違いが起こりやすくなります。

同居を始めない限り、お相手の生活習慣を全て知ることはできませんが、できるだけ事前に確認して、一緒に暮らしていけるかを冷静に判断しましょう。

 

⑤金銭的な価値観が近いか

お相手と価値観が近いかを確認しましょう。

特に金銭感覚が大きく異なると、お金の問題が発生してしまう可能性があります。いくら性格が良いお相手であっても、暮らしにおける価値観が違うとトラブルの大きな要因になります。

お相手の金銭感覚のズレやお金のかかる趣味の有無、浪費癖がないかなどを事前に確認しておきましょう。

 

⑥子供との相性

子連れ再婚では、お相手が子供と合うかどうかを優先して考える必要があります。

例えば、子供の性格と全く違うタイプのお相手では、打ち解けるために時間がかかるほか、子供にとって大きなストレスになる可能性があります。さらに、お相手も接し方に悩んでしまうでしょう。

お相手は、結婚したと同時に子供の継親になります。そのため、子供との相性を慎重に見極めて判断していきましょう。

 

シングルマザーの方にふさわしいお相手の特徴は、こちらの記事でもご紹介しております。
シングルマザーが出会いのチャンスを得るには？方法や注意点を紹介

 

シングルファザーの方が再婚を目指すためのステップはこちらの記事でご紹介しております。
シングルファザーが再婚するには？結婚に向けたステップと注意すべきこと

 

子連れ再婚で事前に決めておきたいこと6選

子連れ再婚を幸せに導くためには、事前に話し合いの機会を設けて、再婚後の生活についてすり合わせを行うことが大切です。

「きっと大丈夫」「再婚しないと分からない」と目を背けていると、再婚後にトラブルとなる可能性があります。そうならないために、事前に話し合うと良いことを6つご紹介します。

 

①住まいの選び方

どちらの家に住むのか、あるいは引っ越しをするのかなど、住まいについて話し合いをしましょう。

住まいの変化によっては、仕事や子供の学校にも影響が出ます。

例えば、引っ越しによって子供の学区が変わると、転校することになるかもしれません。

ほかにも、暮らす場所があなたの勤務先から遠すぎると、転職の必要も考えられます。また、暮らす場所が変化すると、家賃や引っ越し費用の準備も必要でしょう。

住まいの変化によって、誰かに負担が集中することはあまり良い状態とは言えません。そのため、事前に住まい選びを考えておきましょう。

 

②ライフスタイルの合わせ方

ライフスタイルの合わせ方についても確認しておきましょう。

離れて暮らしていたもの同士が一つ屋根の下に暮らすようになると、互いのライフスタイルの違いに困惑することがあるでしょう。特に、生活リズムが違うとすれ違いが起きやすくなります。

お相手が初婚の場合、週末や休日が自分のためだけの時間ではなくなることへの理解も必要です。事前に生活リズムや習慣、休日の過ごし方などを話し合っておきましょう。

 

③お金の管理の仕方

再婚後のお金の管理や金銭的な負担を明確にしましょう。

再婚相手は、子供と養子縁組をしない限りは、法律上は扶養の義務が発生しないため、金銭的な負担の義務もありません。また、再婚相手は子供にかかるお金のイメージがはっきりできていないこともあるでしょう。

そのため、生活費の分担や子供の費用について、再婚前に話し合って決めることが大切です。

 

④子供が住みやすい環境づくり

子供が住みやすい環境づくりを考えましょう。

住みやすさとは、子供がホッとできる環境を2人で作ることです。いきなり新しい大人と一緒に住むことになるので、戸惑ってしまい、家に自分の居場所がなくなったような気持ちになるかもしれません。

継親の呼び方や接し方のこと、ほかにも、新しく子供が産まれたときの対応などを話し合っておきましょう。

 

⑤子育ての協力体制

子育ての協力体制について話し合いましょう。家事の協力はもちろん、育児においても、年齢に合わせたお世話や送迎、発熱時の対応など、再婚相手の協力が不可欠となります。

お相手は「連れ子だから実の親がやることだろう」と考えているかもしれません。また、子供と一緒に暮らすことのイメージが湧かず、どんなお世話が必要になるのか分からないこともあるでしょう。

再婚後に「子育てに協力してくれない」といった不満や問題が発生しないように、事前に話し合って協力し合える体制を整えておきましょう。

 

⑥仕事について

お互いの仕事についても、事前に話し合っておきましょう。

今の仕事を互いに継続するほか、引っ越しに伴い転職をする可能性もあります。共働きの場合は、子供の預け先を考える必要もあるでしょう。また、再婚後はどちらかが専業主婦（夫）になる、パート勤務になるなどの変化があると、経済面の変動があるため、家計についても話し合いが求められます。

働き方によって、家事や育児の負担や経済事情が変わります。あらかじめ、お互いの希望を確認しておくことが大切になります。

 

再婚による子供の気持ちをくみ取ろう

子連れ再婚においては、子供の気持ちに配慮することが第一優先となります。事前の対策をパートナーと話し合いながら、子供の感情の変化を見守りフォローしましょう。

子供は別れた実の親を慕っているケースがあるため、継父や継母のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶことにためらいがある場合もあります。ほかにも、継親が連れ子と仲良くなろうとするあまり、急に距離を縮めようとすると、かえって抵抗されることもあるでしょう。

たとえ再婚前にお相手と子供を会わせて仲良くなる努力をしていても、いきなり家族となりひとつ屋根の下で一緒に暮らすことは、子供の心に多少なりとも影響を与えます。そのため、子供の感情の変化を見落とさないようにしながら、時間をかけて関係を作っていくことが大切です。

 

子連れ再婚をしても幸せな家庭を築くために

子連れ再婚で幸せな家庭を築くためには、事前の準備や再婚相手との信頼関係、子供との良好な関係づくりが大切です。

再婚前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

 

互いの血縁との事前のコミュニケーション

再婚前には、子供、再婚相手、そして再婚相手のご両親それぞれと事前に話し合っておきましょう。

子供には年齢に合わせた伝え方で、「再婚してもいいかな？」と確認しておきます。子供が反対する場合は再婚を焦らず、時間をかけて話し合うことも必要になるでしょう。

また、再婚相手には親になろうと気負いすぎないことを伝えておきます。再婚相手は実の親とは違うため、親になろうと頑張ってしまうと、空回りしてしまうことがあります。

そして、再婚相手のご両親には、事前に会っておくことをお勧めします。

反対されることや、以前の結婚生活について聞かれることもあるかもしれませんので、きちんと回答できるように心の準備をしていきましょう。

 

再婚相手と固い信頼関係を築く

再婚において、子供の気持ちを優先することが大切ですが、再婚相手とのコミュニケーションや信頼関係の構築も大切です。

お相手は、再婚後の家庭内での立ち位置に悩んでしまったり、子供との付き合い方、子供の実の親でないことへの葛藤などを抱えているかもしれません。

そのため、お相手が悩んでいるときは、寄り添い、納得のいく答えが出るまで一緒に考えることが大切です。

 

子供への愛情をさらに注ぐ

再婚をしても良好な関係を築くために、子供への愛情をさらに注ぐようにしましょう。

例えば、別れた実の親に会いたがっているときは、子供の気持ちを優先してあげましょう。

再婚後、新しい子供が産まれた場合、パートナーと連れ子との関係性が変わることがあります。平等に接し、同じように愛情を注いでいることを伝えていきましょう。

再婚によって子供が疎外感を感じることがないよう、今まで以上に愛情を伝えることが求められます。

 

まとめ

子連れ再婚を幸せに導くためのポイントについてご紹介いたしました。

シングルマザー・シングルファザーの再婚に関する悩みは、周囲の友人はもとより両親にも相談しづらいものです。そのため、不安や悩みを誰にも話せず抱え込んでしまう場合があります。

再婚に向けた準備を1人で背負い込んでしまうと、疲弊してしまい、実生活にも影響が及んでしまうかもしれません。そのため、抱え込まずに誰かに話せる環境を作っていきましょう。

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