人生の転換期となる結婚。結婚を望んでいる人がいる一方で、結婚という未知の世界が想像できない男性や、結婚のメリットや必要性を感じられない男性もいるかもしれません。また、同僚や友人がこぼす結婚生活の愚痴を聞いて、結婚に対して不安やネガティブなイメージを抱いている方もいるでしょう。

一人でも楽しめるような娯楽が溢れ、結婚しない選択も増えている現代において、結婚する意味やメリットはあるのでしょうか。この記事では、男性にとって結婚とは何か、意味やメリット・デメリットを解説します。

 

男性にとって結婚とは？

結婚とは、法律上で認められる夫婦関係を指し、男女間で婚姻関係を結ぶことを指します。

民法750条では、「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」とあり、結婚することで夫または妻のどちらかの姓に統一することになります。

ほかにも、民法752条において「夫婦は同居し、互いに協力して生活すること」と定められています。例えば、日常生活で必要な費用や子どもの養育に関わる費用は、夫婦で分担する必要があります。（※１）

共働きが増加し、かつてのように「男が家族を養う」という考え方は廃れつつありますが、民法で定められる通り、結婚は相手の人生を背負う必要があり、協力して生活を共にすることが求められています。

結婚とは何かについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。
結婚とは何か？結婚に悩む人が知っておくべき7つのメリット

※１　参照：民法　e-Gov法令検索

 

恋愛と結婚の違い

恋愛と結婚の違いは、主に法律面において明確に分かれています。

まず、恋愛は、お互いの「好き」という感情によって成立する関係であり、法的な拘束力はありません。一方、婚姻届の提出によって認められる結婚は、法的に家族として定められた関係であり、配偶者としての権利や義務が発生します。

配偶者の権利として財産の共有や相続などがあります。ほかにも、病院によっては医療行為の説明と同意において、家族に同意書のサインを求めるケースがあるように、お相手の人生に大きく関わるようになります。

また、法的に拘束力がある結婚と異なり、恋愛は基本的に自由であり法律による規制はありません。例えば、恋人が他の人と恋愛関係を結んでいても、法律上は問題がないのです。一方、結婚すると配偶者以外と男女関係を結ばない貞操義務が発生します。また、離婚しない限りは、生涯において婚姻関係が継続されます。

さらに、結婚は社会的にも認められた関係です。「○○さんの夫」となり、結婚と同時に家同士やお相手のコミュニティとの付き合いが発生します。

このように、恋愛と結婚は、法的な意味合いや社会的な位置付けにおいて大きな違いがあります。

 

男性が結婚する10のメリット

結婚することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。男性が結婚することで得られる、精神面、生活面、社会面それぞれのメリットを解説します。

1．愛する人と一緒にいることができる

結婚の最大のメリットは、愛する人と一緒に過ごせることです。相手を支え合い幸せを共有することで、日々の生活に充実感をもたらします。人生における困難も一緒に乗り越えられるパートナーがいることは、心の安定に繋がるでしょう。愛する人と人生を共にすることであなたの幸福感を高め、より豊かな人生を送ることができるといえます。

 

2．助け合える味方ができる

困難に直面したとき、信頼できるパートナーがいることは大きな力となります。仕事での悩みや人間関係、実家の問題など、人生において苦しい場面があるでしょう。落ち込んだときに癒しとなる存在、損得勘定抜きで支えてくれる存在がいることで、困難を乗り越える力が湧くでしょう。ほかにも、あなたが病気やケガをしたときに支えてくれる存在がいることは、精神的な安心感に繋がります。

 

3．喜びや悲しみを共有でき、孤独感が減る

結婚により、喜びと悲しみを共に共有できます。幸せな瞬間を分かち合うことで喜びが増え、辛い時には支え合うことで悲しみが和らぎます。一人で抱え込むことなく感情を共有できる相手がいることは、精神的な安定感にも関わるでしょう。「今日こんなことがあって…」など日常のちょっとした出来事も共有できることで孤独感が減り、生活の質を高めてくれるでしょう。

 

4．家事の負担が減る

結婚生活によって、家事の負担を分担することが可能です。仕事をしながら一人で全ての家事をこなすのは大変ですが、パートナーと協力することでスムーズに日々のやるべきことをこなせるでしょう。また、掃除や洗濯などそれぞれの得意分野を活かして分担することで、時間や労力を節約でき、自由な時間が増えるかもしれません。衣食住を整えることで、あなたの暮らしがより豊かになり、仕事やプライベートがより充実するでしょう。

 

5．子供を育てる基盤ができる

「我が子を見てみたい」「子供を育てたい」と考えたことはありませんか？結婚することで、子供を育てるための環境を作ることができます。男性は自分で出産はできない性のため、結婚することで子どもを持つ基盤を作れます。子供を授かり家族が増えることで、仕事にも張り合いが生まれるでしょう。子育てはあなた自身の成長や経験値を高めることにも繋がります。

 

6．仕事のモチベーションが上がる

結婚生活は、仕事のモチベーション向上にも貢献します。家庭を支える責任感は、働く意味を見つけることに繋がるでしょう。パートナーからの応援があることで「家族のために頑張ろう」とモチベーションを向上できるでしょう。結婚は仕事に対する姿勢や向き合い方にも変化を与え、より充実した人生を送るための要素となるでしょう。

 

7．税金や福利厚生など制度の優遇がある

結婚することで、税金や福利厚生に関する優遇制度を受けることができます。例えば、配偶者の所得に応じて控除される配偶者控除（※2）や、医療費控除などの税制上のメリットがあり、経済的負担を軽減できます。また、健康保険や年金制度においても、配偶者の給付が受けられる場合があります。

さらに、公務員や一部の企業には扶養手当・家族手当があり、給与とは別に手当額が支給されます。（※3）税金のほかにも、夫婦で住宅ローンを組める「ペアローン」や、携帯電話の家族割引などが適用されるなど、暮らしにおける優遇制度はさまざまです。結婚による制度的なメリットによって経済的な安心感が生まれ、家計の安定が図られるでしょう。

※2　参照：国税庁　配偶者控除
※3　参照：人事院　扶養手当の運用について

8．将来のビジョンが描ける

10年後の目標や老後の過ごし方など、将来の展望を考えたことはありますか？結婚することで、将来のビジョンが描きやすくなるでしょう。家族がいることで、将来計画を立てやすくなり、「将来は夫婦でこんな風に過ごしたい」「妻を安心させたい」など日々の生活にも目的が生まれます。老後は2人で助け合いながら暮らしていけるという安心感が生まれ、老後に対する漠然とした不安が軽減されるかもしれません。

9．親や周囲を安心させられる

結婚することで、親や周囲の人々に安心感を与えることができます。特に両親は、自分たちが先立った後、あなたが一人でいることに対して「孤独にならないか」と不安を感じているかもしれません。また、結婚することで、お相手の家族や友人とのネットワークが広がります。結婚は、単なるあなた個人の選択だけでなく、周囲の人々への安心感をもたらすものとなります。

 

10．社会的な信用が得られ周囲からの評価が高まる

男女の賃金格差が減り、経済的に自立した女性が増えた背景から「男は家庭を持って一人前」と言われることは減ったかもしれません。しかしながら、結婚という法的な拘束力があり相手の人生を背負う選択をしたことで、あなたに責任感があると評価される可能性があります。

また、結婚生活を続けるには、他人同士である2人がすり合わせを行い、関係を継続させる努力が求められます。結婚生活における人間関係の学びや経験は、ビジネスや社会活動においても活かせるでしょう。

 

結婚のデメリットとは？自由がなくなるって本当？

結婚には多くの喜びがある一方で、デメリットも存在します。しかし、一見デメリットに感じられることも、見方を変えるとメリットになるかもしれません。結婚において、一般的にデメリットといわれる事項について解説します。

 

責任が伴い、自由な行動が難しくなる

結婚すると夫として、さらに子供ができると父としての振る舞いが求められます。身勝手な行動は、パートナーや家族が迷惑を被る場合もあるため、独身時代のような自由な言動・行動が難しくなると考えられます。しかしながら、守るべき家族がいれば「下手なことはできない」と行動に責任感が生まれるため、結果としてあなたの社会的な信用度が高まるでしょう。さらに、結婚することで「夫の自分」という新しい自分に出会える新鮮さや成長を感じるかもしれません。

 

自由な時間が減る

結婚することで趣味などプライベートに没頭する時間が減り、家庭やパートナーとの時間を優先する必要が出てきます。一方で、パートナーとの協力により家事負担が軽減され、結果的に余暇の時間が増える可能性もあります。また、したからといって四六時中一緒にいる必要はないため、お相手と話し合った上で一人の時間を持つこともできるでしょう。物理的に自由時間は減るかもしれませんが、今まで一人で何となく過ごしていた時間がパートナーと一緒に過ごす時間に代わり、暮らしが豊かになるかもしれません。

 

自由に使えるお金が減る

結婚によって財産を共有し共同の家計を管理する必要が出るため、自由に使えるお金が減ってしまう恐れもあります。ただし、堅実な生活をするお相手や家計管理が得意なお相手なら、お金のやりくりができ今よりお金を有意義に使えるかもしれません。
「結婚しない方がコスパが良い」という考え方があるほど、結婚資金の準備から生活費の増加、子供が産まれると子育て費用など、結婚に伴いさまざまなお金が必要になります。しかしながら、自分が働いたお金で家族を喜ばせたり、旅行やレジャーなどで家族との思い出を作ったりと、自分以外の誰かのために使うお金には、自分のために使うお金とはまた違った喜びが生まれます。結婚によって、今までと違う新たなお金の使い道が生まれて、あなたの幸福度も変化するでしょう。

 

結婚は損が多い？

結婚した知人が幸せそうでなく愚痴をこぼしている姿を見て、不安を感じることもあるでしょう。確かに、もともと他人同士だった2人が生活を共にする結婚生活には、大変なことやストレスを感じることもあります。しかし、愚痴や不幸せそうに見える様子は、その一側面に過ぎません。さらに、惚気や自慢に聞こえたくないといった理由から、結婚生活のメリットや喜びを伝えづらいことや、結婚生活の喜びを聞かれても言葉でうまく表現できないことも考えられます。
結婚生活には、メリットもあればデメリットもあるでしょう。しかしながら、結婚とは単なる損得勘定だけで良し悪しを決められるものではありません。例えば、日常生活の中でパートナーと笑い合ったり、支え合ったりする瞬間には、お金や物では計り知れない価値があるでしょう。結婚は一方的な利益を求めるものではなく、お互いの成長と幸せを共有するものです。あなたの人生における充実感や幸福感など、価値観に変化をもたらすでしょう。

 

奥手でも大丈夫！女性との出会いを見つける方法

これまでの結婚のメリット・デメリットを通して、少しでも結婚を意識された場合、まずは女性との出会いを見つけるための行動へ移してみてはいかがでしょうか。

日々の生活で女性との出会いがない奥手な男性も、適切な方法を使えば素敵な女性と出会うチャンスはたくさんあります。ご紹介する方法を組み合わせて、自分に合った出会いの場を見つけることで、奥手な男性でも女性とのご縁が広がるでしょう。

 

知人からの紹介

友人や親戚など、知人からの紹介を活用するのは効果的です。共通の知人を介して紹介されることで、お互いの信頼感が高まりやすく、会話も自然と弾むでしょう。紹介を希望するときは、声をかけてくれるのをただ待つのではなく「前向きに結婚を考えている」「紹介して欲しい」と自分の意思を伝えて真剣に依頼しましょう。また、人柄や希望などを具体的に伝えることで、ミスマッチを避けることができます。

 

婚活パーティー

婚活パーティーも一つの選択肢です。結婚を前提とした出会いを求める人々が集まるため、真剣な出会いを期待できます。奥手な男性の場合、フリータイムが少なく、一対一で話す時間が長いパーティーや、周りの目を気にせずゆったり話せる個室タイプの婚活パーティーの方が気後れせず話しやすいでしょう。

 

マッチングアプリ

気軽な婚活方法として、マッチングアプリを試してみましょう。マッチングアプリなら、プロフィールを通して共通の趣味や価値観を持つ女性との出会いが期待できます。奥手な男性にとって、オンラインでのやり取りは直接対面して話すよりも気楽に感じられるかもしれません。婚活目的の方が集まるアプリを選び、プロフィールを丁寧に作成して、誠実なメッセージを心掛けましょう。

 

結婚相談所

奥手な男性におすすめの婚活方法として、結婚相談所があります。プロのカウンセラーがあなたの人柄や希望に合ったお相手を紹介してくれるため、女性に声をかけることが苦手でも、理想のパートナーと出会える可能性が高まります。初対面の席にカウンセラーが仲人として同席しているので、女性と話す経験が少ない方も安心です。お見合いの緊張を和らげるためのアドバイスやシミュレーションサポートも受けられるので、奥手な方には特におすすめです。

 

まとめ

男性にとって結婚とは何か、メリットとデメリットについてご紹介しました。結婚とは単なる法的な契約にとどまらず、精神的な充実感や人生の豊かさに繋がるものです。愛する人と一緒に過ごす幸福感や支え合う喜びなど、お金や物に代えがたい多くのメリットがあります。結婚により、お金や時間、行動の自由が制約されるデメリットがありますが、自分以外の誰かのために与える・共有するという行動によって生まれる幸せがあるでしょう。

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